"FILHOS DE PALMARES"はバイーア(ブラジル北東部)出身の"Bira do Reggae"(ビラ・ド・レゲエ)師が1994年サンパウロ市で設立したアカデミー"TENDA DOS PALMARES"の日本・川崎市支部として設立されたグループです。
2009年、Bira師の帰国に伴い支部の独立を認可されると共に、新たなグループ名"FILHOS DE PALMARES"を拝命し同年11月、新たなスタートを切ることとなりました。
現在でも神奈川県川崎市を中心に、ビラ師より伝えられたカポエイの理念を追求る仲間たちが集まり共に汗を流しております。
"FILHOS DE PALMARES"では、苛酷な環境を生き抜いたブラジルの先人同様、カポエイラの鍛錬を通じて「強く」「明るく」そして「楽しく」生きる術を学びたい、そう考え日々の練習に取り組んでいます。
顧問 Bira do Reggae (ビラ・ド・レゲエ)よりご挨拶
Português
Sinto me honrado em poder continuar a atividade da capoeira mesmo transferindo a base da vida do Brasil para o Japão.
Atualmente o grupoe vem sendo estruturado por diversas pessoas de vários países.
Aproveito o espaço para agradecer à todos os amigos que me ajudaram.
E, também agradeço aos japoneses que me aceitaram neste país maravilhoso.
Dentro do Japão através da capoeira tive a oportunidade de conhecer capoeristas de grande talento e ao ver o tempo passou num instante.
Tenho o grande respeito aos companheiros da capoeira que dedicam com entusimasmo à arte e agradeço o carinho que receberam aos meus poucos ensinamentos.
E, tenho o maior orgulho ao ver os companheiros da capoeira vivendo e batalhando no Japão com a capoeira transmitindo a tradição com muito afinco.
Infelizmente estou retornando ao país,porém tenho certeza que a semente semeada neste país chamado Japão semeará e em futuro próximo os frutos serão colhidos. Desejo do fundo do meu coração para que a capoeira se difunda no Japão com grande sucesso.
Atenciosamente
日本語訳
生活の場をブラジルから日本へ移し、これまでグループとしての活動を続けてこられた事を非常に嬉しく思っています。
現在、このグループは様々な国の人達の協力によって成り立っています。この場を借りて、その全ての人達に心より感謝の意を表します。
そして私を受け入れてくださった日本と日本の皆様に感謝します。
日本でカポエイラの道を共に歩む仲間たちと出会いすでに長い時が経ちました。
その仲間たちはひたむきな情熱を持ってカポエイラに取り組み、今では人を導くに足る技量を身に着けたことに尊敬の念を抱いています。
また、彼らが日本で生活し、カポエイラを学び続け、伝えてくれていることをとてもうれしくまた誇りに思っています。
今、私は再び故郷での生活に戻ることとなりましたが、日本にまかれたカポエイラの種がたくましく育ち、少しでも多くの方にカポエイラの素晴らしさを味わって頂ける事を願っています。
"FILHOS DE PALMARES"の理念
ビラ師のカポエイラは、練習に際して「厳しさ」と「楽しさ」、「本気」と「ユーモア」が巧妙に織り交ぜられているのが特徴で、これはカポエイラの本場バイーアの風格を色濃く伝えるものです。

相手とせめぎ合う厳しさとそれを柔らかく包む楽しさや余裕、どちらもカポエイラを学ぶ上で大切な事なのです。
"FILHOS DE PALMARES"の考えるカポエイラは、ブラジル黒人文化における叡智の結晶であり、人生をより良く生きる為の学習の場です。
厳しさばかりならば技は粗暴になり、そもそもカポエイラの練習が長続きし辛いでしょう。
また格好の良さや楽ばかりを求めた練習など人生を生活を改善する力を持ち得ません。
真剣味に溢れた楽しい練習、時にはユーモアを交えながら・・・
それがカポエイラ上達の秘訣です。
練習における心がけ
カポエイラはチェスや将棋に似ています。頭を使って工夫することが重要です。
相手と技のやり取りを行う最中、その都度最も有効と思われる戦略を探り、体で表現するのです。
全ての人がアクロバティックな技をこなせるわけではありません。またそのような技がカポエイラにおいて絶対必要というわけでもありません。
素早くアクロバティックな技が得意な人はその持ち味を生かすと良いでしょう。苦手な人は自身が持つ最高の技を最適なタイミングで繰り出すように工夫します。
確かに体力や運動神経は高いほうが便利ですから、これは普段の練習の中で少しずつ作り上げて行きます。無理は禁物です。徐々に新しい能力を獲得して行く、その過程を楽しんで欲しいと思います。
"FILHOS DE PALMARES"では、年齢、体力、運動神経、性別、これらに左右されること無く誰もが能力を発揮し得るカポエイラを心がけています。
2ヶ国語の練習環境
現在のところ、練習生の大部分がブラジルを含めた南米出身者である為、練習は基本的にポルトガル語で進行します。
日本人練習生の理解を促すべく、逐次日本語の話せる指導員が通訳していますが、カポエイラにおける教えや音楽が持つ本来の雰囲気を味わえるように、可能な限りポルトガル語に慣れ親しんでもらっています。
また、日本在住のブラジル人が日本社会と触れ合える良い機会となっているようです。
異なった言語や文化を持つ者同士が共に汗を流すことによって、カポエイラの練習がより深い相互理解の場となることを願っています。
時には激しい練習も
当会ではカポエイラによる「文化の伝承」という側面を重視して練習に取り組んでいます。
そこで普段の練習では、「個々の技術の正確さ」、「相手と協調した軽やかな技の応酬(応答)」を主要な課題としてカポエイラの根本的な思想を理解できるように努めています。
ですから、普段のジョーゴ(組み手)では相手を強打したり、強引に倒しに行くような事はありません。(相手に隙があることを教える為、ちょっとした悪ふざけをする事は時々あります)
とはいってもカポエイラの表芸は格闘技ですから、ある程度の階級になった希望者がカポエイラ独特の技を用いて、激しい格闘訓練を行うこともあります。
この練習になると普段とは打って変わって、どんどん相手の隙を突いて攻撃を繰り出して行きます。
特に柔道場のような床の柔らかい施設を借りられた時などは、積極的に相手を倒す技を使います。倒されるほうも必死に受身を取ることになります。
この時、自然と間合いは近くなり、常に相手を不利な状況へ追いやろうと崩しにかかります。
最低限、怪我をさせないように気遣いはしますが、ちょっと油断すると目の覚めるような(つまり"痛い")攻撃が飛んできます。
日頃の練習とはまるで異質のように見えますが、「協調とは自他のコントロールに基づく」という基本理念になんら変わりはありません。
これも様々な価値を持つカポエイラの引き出しのひとつなのです。










